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映画「交渉人」を見た!      平成11年8月1日号

平成11年7月15日(木)11:00〜の川崎チネBEで
映画「交渉人」を見てきました。
   
いままでに無い、推理&ドキドキ映画。結末は!!
 

ポスター
  ワーナー・ブラザース映画配給
  サミュエル・L・ジャクソン
  ケビン・スペイシー


ストーリ
舞台はアメリカ。人質事件で強行突破する前に犯人と話しをして、流血せずに解決していく「交渉人」。仲間の刑事から年金の横領事件に巻き込まれ、犯人にでっち上げられる。そして抗議のために内部調査室にやって来るが、人質をとって立てこもってしまう。そして人質犯人となったサミュエル・L・ジャクソンがわざわざ公証人のケビン・スペイシーを指定。人質解放の交渉から黒い幕を探していく。

見どころ
酔っ払いのおやじが娘を人質にとり、サミュエル・L・ジャクソンが交渉するシーンからこのドラマは始まる。 無事、人質保護で、犯人もケガのみで解決。そこには警察署あげてのヒーローが誕生していた。
そして、同僚の刑事が殺害され、犯人じゃないかとの疑惑から、ヒーローは一変して白い目で見られるようになっていく。
この辺の感覚が「アメリカ人」的な短絡した考えと行動で、私は少し戸惑ってしまった。そして、何よりも警察組織の違いである。事件発生から管轄警察署の所長が総合指揮官になっていたが、強行突破派の軍曹みたいのが、命令出していていざこざ。指名された公証人(ケビン・スペイシー)がやって来ると、公証人が総合指揮官になり、失敗すると、今度はFBIが今度はこっちだ。なんて、日本人の警察しか知らない(日本の警察のこともあまり知らないが)私としては理解に苦しむ。
そして、大規模な組織的な包囲網だがその命令系統がめちゃめちゃで、作戦が行き当たりばったり。だから「IQ180の駆け引き。」とあった前売りのコピーはいまいちピンとこなかった。もう少し言葉と言葉のやり取りや、裏を読んでの葛藤などが欲しかった。
「なぜ私を呼んだ?」とケビン・スペイシーが問いただしたら、サミュエル・L・ジャクソンは「警察内部に犯人がいるから、外部のしかも他人の君が必要だった」これにはガッカリ!!
その立てこもり現場からの脱出ルートにいたっては、とても設計図を元に包囲していたと思えない抜け道でまたまたガッカリしてしまった。
全体的には面白いが、TVで放映を待ってもいいかもしれない。

次回はショーン・コネリーとキャサリン・セダ・ジョーンズの「エントラップメント」そして「マトリックス」を予定しています。お楽しみに。

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渡辺芳夫 (watnjp@yahoo.co.jp)