もどる |
WATN特集
● 東京駅から約3時間で山形新幹線の終点新庄駅。その新庄駅が始発のディーデル列車陸羽東線に乗り、雪がまだまだ残っている山の中の単線を揺られて約30分で瀬見温泉駅に到着しました。 この陸羽東線は2両編成のワンマン運転。途中の駅でも一番前のドアしか開きません。下車するときに精算するからです。バスと同じですね。そしてドア自体もボタンを押して開ける雪国ならではの仕様です。なんだかおもしろかったです。 ● 瀬見温泉駅は無人駅で駅の中には待合室があるだけ。もちろん列車が行った後は誰もいません。そしてホームの端や駅前には大きく山のようになっている雪。雪かきをした所はすっかり奇麗になっていますが、それ以外の場所には物凄い量の雪でした。その多さに驚いていると地元の人に笑われちゃいました。多いときは駅の屋根がかくれる程積もるそうです。 ● 予約した観松館の送迎の車が来てくれて乗車。駅前からまっすぐな道を走り、義経の像が立っている「義経大橋」を渡り約3分ほどで瀬見温泉に到着しました。 ぶらぶらと散策すると昔かがらの湯治の温泉街という感じですが、繁華街は無く静かで良いです。 この瀬見温泉には弁慶が最後に訪れたと言い伝えがあるようです。 ● 温泉街のほぼ中央に瀬見温泉管理事務所がありました。温泉のパンフレットを貰おうと階段を上がっていきドアを開けると、カウンターも無い広い部屋にソファーと机。おじちゃんが一人で何か書き物をしていました。尋ねるとよいこらしょと腰を上げていくつか段ボールを開けて探して見つけてくれました。今は季節外れなんでしょうかあまり訪れる人はいないそうです。 ● 瀬見温泉は十数件の旅館がありますが、この温泉街のほぼ中央にそびえ立つ古めかしい旅館が「喜至楼」。木造3階建ての重量感のあるその姿は時間が止まっているようです。 ● 宿泊した「観松館」の前に湯前神社がありました。その前に足湯、飲み湯とありますが、まだまだ寒いので誰も入っていませんでした。 一人でのんびりも良し、誰にも邪魔させたくないカップルにも良し、ちょっとお忍びでも良し、本当に静かな温泉に浸かりたい人にはぜひお勧めの温泉地です。 地酒もいろいろあるようなのでお酒を楽しみたい方も口に合う物が見つかるかも。 |
もどる |