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 平成17年12月5日号より

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●仕事がいろいろ重なって体も気持も疲れちゃったので、お仕事スタッフの好意でお休み貰ってふ〜っとしようと緑の山形新庄へ行ってきました。
画面1 ● 東京駅23番ホームから10時32分発の山形新幹線つばさ109号に乗ると乗客は約半分。まあこの平日の午前中に旅行で山形に行く人はあまりいませんよね。周りはネクタイ姿のサラリーマンだらけ。しかも皆さん席に着くとさっそくノートパソコンを開きパソパソ何やら打ってます。通路はさんだ背広君は電子手帳相手にペンを突っついているし、前のビシッと髪をセットしたネクタイ君はこそこそと携帯電話で話しているし、なんだか旅と言う感じがしないですー。運良く私の隣席は空き。ほっ。そして写真は一人旅のお共の楽しい楽しい車中セットです。お茶は伊藤園の「お〜いお茶」。煎餅は岩塚製菓の「エビ黒胡椒」。Kanebouの「甘栗むいちゃいました」も忘れてません。そしてのどアメはノーベル「VC-3000」です。
画面1 ●東京を出るときには秋晴れでポカポカだったのですが、福島と過ぎ峠にかかると何と窓の外は大雪。なんと物凄く積もっているんです。そして寒さが伝わってくるような吹雪でーす。
こりゃ大変だー!着てきたのはフロンターレのちょっとしたダウンジャケットなのです。
まあ悩んでもしょうがないので「お昼だ、お弁当だー。」
東京駅で購入しておいた日本レストランエンタープライズの「冬たっぷり野菜弁当」850円をいただきまーす。パッケージに書かれた「季節の野菜満喫」は嘘ではないです。何かといえばフライがメインのお弁当が多いですが、この野菜弁当はちゃんと素材の味も壊さずにおいしいかったです(1月号のお弁当ページで紹介しますー)。
画面1 ●楽しんだ車内もあっと言う間に終点の新庄に着きました。出発から3時間35分。こう書くと長いと思われちゃいますが、電車の旅が大好きな私にはちょっと短いですね。
新庄駅は奥羽本線(東北新幹線と山形線)、奥羽本線、陸羽西線、陸羽東線と4線路が入っているのですがすべてが終点(始発駅)なんです。なので珍しく、駅には階段が無いのです。 改札の前に中央通路があって左右にホームがあるわけです。
さて駅を出ると雪はみぞれっぽくなっていました。ちょっとだけ寒い感じですね。
画面1 ●翌日は曇り空でしたが、そんなに寒くありませんでした。今回の癒しの旅の目的地である新庄市本合海(しんじょうし-もとあいかい)に到着です。この本合海は今のように道路がない時代、最上川で船運搬を使っていましたが、内陸と庄内を結ぶ中継地点として栄えたらしいのです。松尾芭蕉が本合海の船着き場へとめざしこの地から船人になったと立て看板に書いてありました。松尾芭蕉と本合海との結びつきがこの場所だということでした。
そこからの眺めはこのページのタイトルにも使用しましたが、自然〜で和む〜って気持になるとても癒しの景色です。しばしその風景を見てのんびりしました。
画面1 ●そこからのんびり歩くこと10分でなにか怪しげな神社に着きました。
生い茂った草木の中に石でできた鳥居。そこには「八幡神社」と書かれています。
その鳥居をくぐりまずは本殿に手を合わせて拝みました。そしてお賽銭と思って財布から小銭を出したのですが、肝心のさい銭箱がありませんでした。心苦しいですが仕方なく財布へ戻しました。
さてここの名物を聞いて着たのですが、その鳥居の右横にそびえ立つ物体。神様の”アレ”を祭ってあると言うことです。その物体は原木をきざんで作っていました。なかなかの”物”ですが、聞くところによると、神様の体の各所(手、足、胴体など)をこの新庄市のいろいろな地に祭ってあり、その一つがここの八幡神社らしいのです。 その他の祭っている神社も行ってみたいと思いましたが下調べも必要のようなので今回はあきらめました。
画面1 ●取材の後は腹ごしらえです。車で20分ほどで名所「白糸の滝」に着きました。さすがにこの季節には名物の「船の激流下り」は誰もいません。滝の前にあるドライブインで暖かいうどんを頂きました。おいし〜〜〜い。
このドライブインにはその他、あゆの塩焼きやイカの姿焼きをはじめ、20cmはある大きなフランクフルトもありました。もうよだれがでてきちゃいますー。
画面1 ●前回の山形新庄の旅ではソバ打ちのKさんを尋ねましたが今回は甘いおいしい「あんころ餠」を作る本合海の”名人”を尋ねました。
目の前でもち米から餅つき器で餠を作り、熱々の餠を水を付けながら手際よく一つ一つの大きさにちぎっていきます。そしてそれを丸く平たくし、その中央にあんこを乗せて皮を伸ばすように周りから包み込んでいくのです。そして手でくるくると回すをもう出来上がり。その間1分ほどの早わざでした。
熱いお茶で頂きましたが、甘すぎずとてもおいしかったです。やわらかな餠とあんこのバランスも絶妙でした。この作り立てが一番美味しいと言ってました。納得!
画面1 ●さてのんびり旅もそろそろ終了です。帰りは新庄駅の物産販売店で留守番してくれているスタッフへおソバのおみやげです。
そのお店前のステージではイベントのリハーサルをやっていました。2時から始まるとポスターに書いてありましたが、私の新幹線は1時50分発なのです。見てみたかったですが残念でした。
でもリハーサルでの声はとても澄んでいていい感じでしたよ。
とても心がやすまった旅行でした。やっぱりこういう時間って大切だなーと実感しました。また行こうっと。
●あっ!そうそう、温泉は行けませんでしたが、スーパー銭湯「「しみずの湯」で体はほぐしてきました。そのレポートも来月号で。お楽しみに〜。



今回のJR切符は「庄内往復キップ」という名の往復切符で行きました。
通常、山形新幹線で東京〜新庄は指定券で12510円。行き帰りで25020円。
そしてこの「庄内往復キップ」は同じ新幹線の指定券で22000円なのです。
ただし期間は1週間。1週間以内に帰ってくるなら3020円もお得ですね。

 
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渡辺よしお (watnjp@ybb.ne.jp)