もどる

watn特集タイトル
 2019年2月1日更新 
昔から特撮物の映画が好きでした。特にコンピュータグラフィックが無い時代の映画撮影技術者の知恵と工夫には感動していました。
画面1 東急多摩川線に乗っていた時に目に飛び込んできた広告「特撮のDNA」。揺れる車内で詳しく読むと東宝の特撮の展示会で、シンゴジラが上陸して破壊した蒲田で開催されるという。これはぜひ行かねばと1月中旬に行ってきました。
JR蒲田駅西口から歩いて5分程で会場の日本工学院専門学校「ギャラリー鴻」に到着。健康保険証を提示してシニア入場券を購入(そんな年令になったんですね)。
会場に入るとまずは右手の壁に特撮映画の原点である円谷英二監督の写真と初代ゴジラの映画ポスターが展示してありました。
初代ゴジラ映画の時代にはコンピューターグラフィックなどありませんのでもちろん実写です。ゴジラ(人)の大きさに合せた自衛隊の戦車などミニチュアを作り撮影していった訳です。ゴジラに破壊されるビルもそのスケールに合わせて作りゴジラがバシバシ壊していったんです。
画面2 展示スペースは部屋が時代ごとに分かれていて造作物の時代の流れを感じる事ができました。
特撮の分野もいろいろありますが、この展示会は「ゴジラ」と言う1本の流れでまとめてあって見やすかったです。
でもWATNはテレビシリーズの「ウルトラQ」が大好きだったのでその方面が無かったのが少し残念でした。
画面1 WATNが一番興味深く見たのは特撮の原点のゴジラの作り方でした。大きなモニター画面でゴジラの表皮の製作過程が流れていました。
型を作り、そこに何回もゴム系の塗料を5mm程度まで厚く塗り重ねて行き、筋肉となる発砲ウレタンを流し込む。約1時間後に型から外し色づけ。と文字だとこんな感じですが、実際の映像はその過程、過程で感激しました。そしてモニター画面の横には実際に使用した型とでき上がったゴジラの足が展示されていました。この展示会の展示品はフラッシュ無しの静止画撮影は許可させていますが、触れることはNGです。 画面2しかしこのゴジラの足だけは表皮の具合を確認できるように「触りOK」だったのです。触ってみると弾力といい、硬さといい、これはゴジラです(って想像と似ていて満足って事です。)
さてさていろいろ展示の模型やフィギア、実物のゴジラなどを楽しく見て回っていましたが、あらあらこれは「ミニラ」君ではありませんか!こんなにかわいい目していましたっけね。
撮影に使われた物が多くその時代の素材など感心させられます。
画面1 ずずっと奥に行くとありました、ゴジラに破壊されるビル、車、そして空にはモスラ。この展示会のために作られたジオラマです。ゴジラ対モスラの一場面でしょうか、なかなかの出来栄えです。
とりあえず年代別(1954-1962,1964年,1964-1969,1971-1975,1984-1993,1994-2001,2002-2004,2016)に見て回りましたが、入り口に一番近い展示室左側はもっとも2016年の新しいゴジラの展示です。画面2シンゴジラです。時間でその形態が進化していくと言うゴジラ。そのフィギアが順番に展示してありました。
また壁には「シンゴジラ」のロケ地になったJR蒲田駅東口商店街とその周辺でのロケ模様の写真が展示してありました。知ってるお店も写っていました。
画面1 そしてこの展示会で一番と思うのが、シンゴジラの特技監督樋口真嗣さんのスケッチノートです。シンゴジラの動きや破壊風景などアイデアが出てきたときにサササーっと書きうっすら色付けもしてありました。これを元にカメラアングルやコンピュータグラフィックのワイヤーフレームの動きなどを決めていくのですね。それにしても細かい描写で感動しました。
画面2 入り口右側に特設グッズショップがあり、ゴジラのフィギアやゴジラの文字の入ったクッキーなどましたが、ちょっとお高くて手がでませんでした。 あっと言うに1時間。最後は入り口で出迎えてくれたゴジラ君と記念撮影して満足なWATNでした。

ご質問やご感想はメールしてくださいね。  
もどる


渡辺よしお (info@watn.jp)