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 平成24年7月1日更新
プロレスである意味有名だった大田区体育館が老朽化に伴い4年前に取り壊しになり、今年7月から総合体育館として新しく生まれ変わりました。
一足先に地域の内覧会に参加しましたのでご報告いたします。
画面2 国号16号線脇に見えてきた総合体育館はその外見の斬新さでちょっとまわりの風景から飛び出ています。北京オリンピックのメイン競技場(すずめの巣)よりはおとなしいですが、その存在感はオリンピック級ですね。
画面2 メインアリーナのフロアーに行くには、地上から右館に入館してメインアリーナのスタンド席を降りていくか、左館の階段を降りて地下ロビーから入るかになります。地下ロビーには体育館の受付があります。通常はここで予約などして各施設にいくわけです。
ここにはメインアリーナ、サブアリーナ、体育館1、体育館2、会議室、弓道場があるのです。
画面1 ロビーからまずはメインアリーナに入ってみました。そして上を見上げると中央の屋根から大きな画面が四方に向かって吊ってあります。ここに点数表示など出るんですね。その画面はビデオなどの映像も写すことができるようです。
なにしろ広くて素晴らしいです。資料によると競技面は38m×48mでバレーボールで3面、バスケットで2面分の広さです。中央の天上までの高さは21mです。 画面2 ぐるーっと一回りの客席は地上から入る2階席が2000席、その地上から階段状に降りてくる1階席になっています。そしてその1階席はブロックごとに壁の収納からでてくる稼働式で2000席になっています。
収納しているときは、横に木と黒のデザインのただの壁に見えますが、スイッチ一つで警報チャイムが鳴りながら約1分ほどでりっぱな階段席になるのですから驚きです。
画面1 さてさて内覧会の良さは通常は入れないところまで見せてくれる点です。写真はプロ選手用の控室です。壁一面に個々の選手のスペースが区切られています。正面に洗面台でその裏がシャワー室になっています。勝利後のシャワーは気持ちいいでしょうねえ。
画面2 ロビーを挟んでメインアリーナの反対側にはサブアリーナがあります。ここはお客さんに見せるというよりは試合をする場所のようで、固定席は片側に階段状に200席です。しかもコートの縦面ですので選手の荷物置き場のような感じです。横面は一面ガラス張りでロビーからの観戦も可能になっています。
広さは21m×34mでバスケット1面ですね。ここでは剣道や畳を敷き詰めて柔道もできるようになっているようです。
画面1 全体にエコや自然環境を考えているように思えます。私の注目したひとつに”壁”があります。壁材を張り詰めているのが通常ですが、ここの壁はむくの木材を下地の鉄骨にネジで取り付けています。壁での反射も押さえられているので試合中も選手同士の声も聞き取れると思います。
画面2 そして屋上です。屋上のドアをあけると目の前にウッドデッキと芝生が気持ちいい。お弁当でも持ち込んでのーんびりしたい空間です。でも大田区の公式サイトでもこの屋上の事はふれておらず、総合体育館の施設内容にも紹介されていません。ひょっとすると使用は制限されるのかもしれませんね。
メインアリーナの屋根のまわりを一周できる散歩道が整備さえています。そして道の左右には草花。ここにも一工夫で、穴の開いたホースがめぐってあり、そこから水が草花にいきわたるようです。
画面1 屋上のウッドデッキの横にはサブアリーナの上にある弓道場が下に見えます。その弓道場の屋根になる部分に太陽光発電パネルがずらりと並んでいます。さすがにこのパネルだけでこの総合体育館の電力をすべてまかなえる事はありませんが、ここにもエコエネルギーへの取り組みが見られました。

 
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渡辺よしお (watnjp@ybb.ne.jp)