もどる

watn特集タイトル
 2019年10月1日更新 
今年もふらっと立ち寄った山形新城駅。駅に隣接している「ゆめりあ」のもがみ体験館で最上地方の消防の歴史を展示しているで入ってみました。
画面1 いく度か来場はしているのですが、館内の撮影は禁止をなっているのでご紹介ができませんでした。しかしこの展示会については入口にいた係員に聞いたところ撮影OKになりバチバチ撮りました。
入ってすぐの壁には最上が抱えてる水害と火災の歴史が写真で展示してありました。川沿いの自然が奇麗で雄大な最上川ですが、大雨などで増水して多大な被害を出した時の写真では自然の驚異さが伝わってきます。 画面2 昨年までの壁の仕切りがなく、広い展示スペースには各コーナーに解れていてます。
入口正面には今では地方の山の村などでしかみることがない「半鐘」が展示してあり、火事の時に多くの人にカンカンと鳴らして「火事」を知らせるだけかと思っていましたが、その鳴らし方ではいろいろな意味があることを知りました。
火元から近い時、遠い時、消防応援出動の時、鎮火の時。など10種類ほど鳴らす間隔で分けているのです。勉強になりました。
画面1 展示の左奥には消防服などが展示してありました。火災によっていろいろな消防服があるんですね。展示のそれぞれは実物なのでとても感動です。
画面2展示で目を引くのはやはり消防車。といっても歴史的な消防車です。右写真は蒸気ポンプ車です。
蒸気ポンプは1802年に蒸気機関車が発明され、1829年に蒸気消防車を制作。1841年には自力走行できる蒸気消防車が登場しました。
日本では1870年にイギリスから輸入しましたが、東京市内の道幅がせまく効果的に移動できないことや操作が複雑だったので十分使いこなせなかったと。 1899年に市原ポンプ製作所が日本製蒸気ポンプを制作したと説明パネルにありました。
画面1 その横に展示してある「消防腕用ポンプ車」は説明パネルによるとこの実際に火災現場で使われた消防ポンプです。このタイプの腕用ポンプが日本で使用されたのは1875年にフランスから9台輸入され東京に配置したのが始まりだそうです。これも勉強になります。
画面2 そしてガソリンエンジンの発明からガソリンポンプでその消化の威力も大きくなりいままでよりも消防の力が発揮出来るようになったのです。
日本の狭い道路幅でも現場まで早く到着できそうですね。
画面1 そして最後にWATNが一番注目したのが左写真の「手押しエンジンポンプ車」です。一見畑を耕す耕うん機のようですが、そこに積んであるのは放水ホースとガソリンポンプ。用水路から水を吸い上げ消化作業する画期的はポンプ車だと思います。これなら狭い道でも直角に曲がった道でも火災現場まで到着できて消防活動できますもんね。
ふらっと寄った時に出会った企画展でしたがじつに面白かったです。羽州ぼろ鳶組さんありがとうございました。

ご質問やご感想はメールしてくださいね。  
もどる


渡辺よしお (info@watn.jp)