もどる |
![]() この「感覚ミュージアム」は人間の五感をテーマにした美術館。忙しい都会の暮らしを忘れ、自然をもう一度見直すというこのテーマの作品などが展示されていました。人間の五感とは視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。 展示作品は基本的に触れる・見る・嗅ぐ・聞く。そしてそれらと出会い、発見する。こう文面で書くと難しそうな感じになってしまいますが、中の展示は実におもしろいです。 ![]() 多くの美術館は入場してしまうとほったらかしですが、ここは何名かの担当の方が説明についてくれます。 しばらくすると村岡さんが笑顔でいらっしゃいました。挨拶もそこそこにさっそく案内していただきました。 ![]() 説明書には「人力落書きマシーン」と書いてありました。ふ〜。疲れた。 写真だとわかりにくいですが、歯車も木で作ってあるんですよ。 ![]() 数人でパーカッションのセッション演奏なんかこのテーブルを囲んで出来ると楽しいでしょうね。 ●さあ、チケットを切ってもらって入場です。初めのスペースは写真は無理。真っ暗な部屋なんです。まずは手の感触だけで何かを探る「闇の森」。光の無い部屋に頼れるのは手すりだけ。その手すりを触りながら進むと壁にぽっかり開いた穴。その中に手を入れて何かを当てるんです。 ![]() ●真っ暗な部屋から出ると、目に飛び込んでくる自然の光。そしていままで体験したことのない自分を取り巻く360度全部がガラスの反射。一瞬空中に浮いているような感覚がおもしろいです。少し動いたりすると回りの見え方が変わるので実に不思議な空間です。 ![]() 空気圧を電気に変え、中のLEDを発光しているという事ですが、手の感触がそのまま目で見るというところがすばらしい作品でした。感動! ![]() その横の部屋には白砂を敷き詰めた床に影をモチーフの映像を投影しています。ここは目で見えない空気や虚空などを体感できる不思議な空間です。 ![]() 円柱は9本立ち、紙縒りがやさしい森をイメージしています。そして円柱には穴が空いていてそこに顔を近づけると岩出山をイメージした香りと音がしてくるのです。 その”木”の奥に「ハートドーム」がありました。大きなハート型のドームの中央にハート型にくりぬいたくぼみ。ここにカップルで寝ながら上を見ると空間に浮いているような幸せな感じ。ちょうど熟年カップルがいましたのでWATNは写真は遠慮しましたー。 ![]() 部屋の壁一面にはなんと引きだしがずらり。その数なんと1000個。そのひとつひとつが展示スペースです。とても全てを見る時間がないので残念でしたが、ちょっと目を引いたのが写真の引きだし。小さなイスが整頓されて並んでいました。ただそれだけなのですが、なにか懐かしい(小学校時代?)思いがありました。 ●最後に案内された「スペースアンドサウンド」と言う部屋に入ると、そこは未来空間。人がすっぽり入ってしまう大きなリングが天井から車輪のように2個釣られていました。そのリングにはなにやらコントロールハンドルがありました。リングをまたいでそのハンドルを回すと、その空間全体に音が飛びます。そしてリングの方向を変えていくと正面の画像が連動して動きます。未来の意思伝達方法?のような感じです。これはぜひ体験してもらいたいですね。 ![]() 近くには川が流れ、そこから吹いてくる風が至福の時です。そしてそこに展示されているのが、オレンジ色のおもしろい形のラッパ。でも吹くのではありません。そっと耳をつけるとそこには自然の音がありました。風が吹けば「ボワー!」。自然を聞くと言うことを確認できるんです。静か、という音も確認できるんですね。 ●WATNは川崎〜東京と毎日暮らしていますが、アスファルトの道を行き来している自分が自然を確認し、人間の五感を実感した貴重な体験の日でした。快く取材にご協力いただいた「感覚ミュージアム」のスタッフの皆さんと村岡さんには感謝しております。ありがとうございました。 <<<<感覚ミュージアム>>>> 〒989-6434 宮城県玉造郡岩出山町字下川原町100 TEL:0229-72-5588 |
もどる |