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 平成23年12月1日更新
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画面1 2年に一度、開催する全国の楽器メーカーが協賛する「楽器フェアー2011」が横浜みなとみらいパシフィコ横浜に行ってきました。
さすがに平日の午前中なので来場者はまばら、じっくり展示楽器を見るのには良いです。
まずは一通り回ってみると目についたのがネックだけのギター「MINISTAR」です。20年以上前になりますが、遊びでベースのネックにギターのスケールでフレットを打ち込んでピックアップを上から取り付けた自称「ネッキー」を作った事を思い出しました。さすがにメーカーの工場で制作されたこのギターの完成度は素晴らしいです。
写真の右に見えるのはギターネックの上の部分だけですが弦もちゃんと張られていて運指のトレーニングができる物「SHRED NECK」です。これもアイデアですね。 糸巻きは調弦ではなく弦の張り具合の調整に使います。専用のスタンドも有ると言うなかなか遊び心もあるメーカーです。
画面1 そしてもっと演奏を重視したのが右の写真のバイオリンのように弓で演奏できるエレキギター「ヴィオラフォン」です。ボディーが湾曲になっていて弓が当らないようになっています。
エレキギターを弓で演奏となるとジミーペイジが浮かびますが、あのような幻想的な演奏では無く弦楽4重奏のような感じにも演奏できるので、これからの音楽的な広がりが楽しみな楽器だと思います。
一つだけ難点と思うのが弓を弾く角度。腕の動きがちょっと不自然になるので自由な演奏といくまでは結構な練習が必要になると思います。
画面1
さてー楽器フェアーの楽しみに各メーカーから参考出品の試作品やお遊び品です。
ボディーのペイントは印刷技術の発達で、まるでパソコンから直接ギターに印刷したように自由に奇麗なデザインが多かったです。日本を思わすような”和”のペイントはちょっと心をくすぐりました。
私が一番気に入ったのは皆さんご存知のドラえもんをモチーフにしたエレキギター。モチーフというかそのままですが、作りもしっかりしていて完成度は100%ですね。
参考出品となっているので制作にあたり藤子さんに許可をもらっているかはわかりませんが、一般に販売になったら楽しいですね。
画面1 楽器メーカーと言ってもギターやアンプなど大きな楽器だけではありません。小さなメーカーはその小回りさで面白い商品がたくさんあります。 その中でも立ち止まって詳しい説明まで聞いてしまったのがこのカラフルなプラスチック製の”物”。右写真だけでは何だかさっぱりわかりませんね。これはエレキギターなどに接続するエフェクターをいくつか組み合わせる事ができるトレイ「MzTray」と「MzBracket」です。BOSSなどの国内品や海外のメーカーの寸法に合わせる事ができ、エフェクターボードを使用しなくても複数のエフェクターをまとめることができるすぐれ物です。またその部品の下に空間があり、エフェクター接続のケーブルを通す事ができるのですっきり配線もできるのでいろいろ工夫で夢が膨らみます。
画面1
楽器フェアーと言えば大手楽器メーカーの巨大ブースはもちろん見逃せません。でも楽器関係の雑誌にそれらの大手メーカーはくわしく掲載していると思いますのであえて月刊WATNは違った観点からのご報告にしたいと思います。
画面1 今回の楽器フェアーの目玉の一つに「電子ドラム叩き放題コーナー」があります。ここには国内メーカーの全機種と海外メーカーから数種の電子ドラムが展示されていて自由に叩けるのです。
叩き比べができるなんて、大きなお店でも機種が限られて無理だったのが、この場でできるのです。夢のようなコーナーです。特に平日の午前中ですから選び放題の叩き放題です。
ワットン愛用のローランドVドラムの最新で最上級のセットを叩かせてもらいました。これはすごい!。ハイハットは実際に足で踏み上下するし、その開き具合も内蔵センサーで距離を測って表現します。もちろんスネアドラムも打面位置の計測をしていて端と中で徐々に音が変わります。叩いて気持いい電子ドラムでござーます。お金と設置スペースがある方には絶体にお勧めです。
画面1 その叩き放題コーナーには出品していなかったジルジャンの電子ドラムがメーカーブースにありました。ドラム自体は音でLEDが光るとか見た目だけでしたが目を引いたのはそのセンサー付きシンバルです。たくさんの穴が空いているので、実際の叩き音がめちゃめちゃ小さいのです。材質は金属なので叩いた感触は本物のシンバルのようです。ローランドにしていもシンバルの叩いた感触がいまいちなのでこれはすごいです。
画面1 ギターやドラムとがらっと変わって右の写真は癒し空間を演出する椅子。実はこの箱の上にはMIDIで動き演奏するオルゴール「KANADEON(997,500円税込み)」が置いてあるのです。木材で囲まれた空間に心に響くオルゴールの音と振動が耳と体に伝わり、なぜか心地よいのです。
以前からカーペンターズなどの曲をMIDI信号でオルゴール音のシンセサイザーで演奏したCDが出ていましたが、やはり本物のオルゴール音はそれとはちょっと違います。
画面1 数年前から、メーカー展示だけでは無く即売コーナーが設置されています。平日の午前中で各メーカーブースがゆっくりみれる状態でしたが、この即売コーナーはおおにぎわいです。中でもアウトレットで箱のよごれなどで安くなっている商品が人気のようです。目がいったのは写真のエレキギターのボディ。自作ギターもここからすればすぐにできますね。もちろんこの横にネックも販売されていました。
また絶版の楽譜コーナーにも人が多かったです。
時間もお昼になったので昼食を取ってから、朝いけなかったカップヌードルムージアムに行ってみます。

 
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渡辺よしお (watnjp@ybb.ne.jp)