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 平成21年3月1日号より

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ふと見た区報に面白そうなイベントのお知らせがあったので問い合わせてみました。 「川崎国際環境技術展2009」と言うエコを支える川崎市にあるいろいろな企業の技術が一望できるイベントなのです。事前にメールで登録するのでしてみると返信が来てその返信メールが入場証になるとのこと。印刷して当日持っていきました。
画面2 会場はいつもフロンターレの試合で熱くなる等々力競技場がある等々力公園。その中の「とどろきアリーナ」と言う建物です。到着すると会場の外にいくつものテントがあり、その中に今回注目していた「電気自動車エリーカー」がありました。写真右のようにその姿も未来派です。もちろん注目はその技術力。いままでの電気自動車というのはその速度、走行時間などで実用にはほど遠いモノでしたが、このエリーカーは違います。最高速度が370km/h。そん注目度はこの開発に多くのスポンサーが連ねている事でもおわかりいただけると思います。
画面3 エコカーのお値段は気が遠くなるので、現実的な電気自動車はこれです。東京電力とSUBARUが開発している「R1e」。軽自動車の大きさで快適に町中を走行できます。長距離走行はハイブリットカーに任せて、ちょっとお買い物にはこれがよさそうですね。充電には家庭電源からも可能で、夜間料金を利用して眠って居る間に充電完了になるわけです。具体的な構想としてガソリンスタンドのような充電スタンドもあり、そこでは15分と言う急速充電で80%充電が可能になるようです。排気ガスから解放されるって気持ちいいでしょうね。
画面3 エコカーはまだ未来の話かと思っていたら、現在テストも含めハイブリット車や電気自動車がゴミの収集車などで活躍していました。
●会場に入ると、まずは川崎市の「語りたくない過去」のパネルで説明。全国に川崎市の名前が知れたのは「公害」なのです。京浜工業地帯での排煙、排水など規定がなかったので後に大問題になったのです。
そんな過去があったのでこのようなエコを真剣に考える川崎市になったのかもしれません。

画面4 エコと言ってもいろいろな場面と方法があるので、会場の中はわくわくします。以前から「緑を町に」と言う言葉を聞きますが、左写真は屋上に天然芝を植える技術を展示していました。私の家もそうですが、都会だと庭などもてません。そこで屋上を作る家が増えています。しかし屋上に芝と言ってもその土の重さは何トンにもなりその排水が詰まると大変な事になるのです。ここでは防水シートや特殊な軽い土などの開発をしていました。屋上に芝の効果は夏の室内温度が劇的に変わるそうです。
画面2 夏の室内温度が低くなればエアコンの電力も相当なくなりエコになるわけです。電力使う照明でもエコの開発が進んでいました。写真右はどこかの照明器具の売り場のようですが、これLEDなのです。電球と同じ大きさなので驚きです。もちろんその電力は約1/10なのです。そして初めて観るのがその奥に展示してあった蛍光灯型LED。電球に比べれば電力を使わない蛍光灯もLEDにすると約1/3程度になるそうです。
価格がまだ高いので手が届きませんが、量産してやすくなるといいですね。情報だとローソンの新店舗はこの蛍光灯型LEDになるようです。
画面3 さて、ちょっとエコから離れますが、この会場で私が一番魅力を感じた商品がこの写真左の箱です。
自転車の荷台に取り付けてあるこの箱はポンプ。その下にはろ過器、そして蛇口。そうなんです、これが世界で活躍している「モダイル・ウォーター」です。自転車搭載型の浄水装置なのです。プールや防災用水、風呂の残り湯などをろ過して飲み水に変えるすぐれ物なのです。
なんにしてもそれをそこまで運ぶのに自転車付きですからうれしいですね。実際にペダルをこいでもらいましたが、抵抗もなく軽くこげると言っていました。
そしてその給水量は蛇口から勢いよくでていました。
会場ではポリバケツに結構汚れた水を吸い込んでいましたが、蛇口からの水は飲めました。驚きと感動です。
トランクケース型の機種もあり、こちらは手動で取っ手を回すだけで飲料水が出てきます。現在等々力公園内の市民プール前に缶コーヒー等の自動販売機に設置させていて災害時には活躍できるようになっています。
画面3 環境問題の中には使い終わった後の処理に困るものが多くあります。その筆頭にあるのがプラスチック製品です。写真右のこのハシは一見、艶消し加工したプラスチック製のようですが、実は竹なのです。竹を細かい粉末状にして固めた物。使い終わったらそのまま焼けるわけです。その他にも家庭庭園などの柵なども展示していました。
画面4 遠くから変な物体が見えていました。近寄るともっと変な物体。係に人が「座ってみて下さい」と笑顔。見た目にはぶよぶよしているのですが、座ってみると結構頑丈。そしてほどよい弾力。何かな?と疑問になっていると回答は「ストッキングです。」実は破れてしまったりすてるストッキングにストッキングをたくさん詰めた物だったのです。すぐに捨ててしまう物を有効に再利用しましょうと呼びかけている団体でした。なかなかアイデアで身近な物からエコは参加できるんですね。
画面3 大規模なプロジェクトからトイレットペーパーなどの日常までエコにいろいろ取り組んでいる企業がこんなにたくさんあるとは感心しました。
地球規模の環境問題もちょっと気を使ってできる範囲から参加することが大事かなと日頃の反省をしながら会場を後にしました。
2009年2月17日(火)・18日(水)
とどろきアリーナ
主催:川崎国際環境技術展実行委員会

 
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渡辺よしお (watnjp@ybb.ne.jp)