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 平成26年1月1日更新
12月と言えば第九の合唱がいろいろな会場で開催されていますが、数年前からJR大森駅近くの大森ベルポートに聴きにいっています。
画面1 今回は当日の朝の準備から潜入取材ができ、開場時間では見えない部分も発見して合唱に一段と感動しました。
右の写真は一般の方が入れないベルポートの3Fから会場のアトリウムの全貌です。さすがにこうしてみると広い会場ですよね。写真の右上に見える星のオブジェの下がステージ。その前が広く空いていますがここに第九の演奏をするオーケストラが並ぶのでしょう。客席が並んでいるスペースは日頃は何もない広場になっています。
客席を並べるだけでも大変ですね。前日は音響さんの仕込みと通しリハーサルなので客席は前々日に並べたそうです。
画面2 エレベーターで1F会場に降り、中に入らせてもらうとあのステージ前の広く空いたスペースの床には何やら白や黒のビニールテープがいっぱい貼ってあります。スタッフに尋ねるとリハーサル時に決めたオーケストラの椅子や譜面台の位置が解るようにマークを貼ってあるのですって。これを「ばみり」と言うらしいです。
本番はこのテープにあわせて椅子などを並べるんですね。
画面1 数年前にこの第九を聴きに来たときはオーケストラは入っていなくてどうやって第九を演奏するんだろうと思っていたら、なんとエレクトーン1台でその第九のオーケストラの再現をしていてびっくりしました。昨年からオーケストラが参加していますがエレクトーンは今年もありました。第九の演奏ではオーケストラの一員として参加するそうです。エレクトーン演奏家用のモニターはBOSE802でした。
画面2 ステージを見させてもらいました。120人ほどの合唱団が並ぶのですが実際にステージに上がると思いの外狭い。6列にならぶそうですが、前のステージはソリスト用ですので階段に1列ですね。普通合奏団のマイク集音は合唱団の中にもマイクを立てているのですが、ここでは邪魔になるということでステージ前に5本立ててありました。またオーケストラのバイオリンなどの前面の楽器の音も合唱団に聞こえるように床にモニタースピーカーがありました。
画面1 会場の左後ろに音響卓がありました。少し見せていただきましたが普通のロックコンサートの機材と同じようです。オペレータさんに聞くとこの会場は天井まで40mもあって音が抜け、回りの壁までも遠いので返ってくる音がトンネルの中のようで調整が難しいと。しかも合唱用のマイクも遠くで取るオフマイクなのでハウリングがしないように細かく調整しなければならないので前日仕込みでその調整に通常の倍の時間がかかるそうです。
画面2 会場の真後ろ、ステージに向けてカメラが台にのっていました。この日はケーブルテレビの収録もあるそうです。ケーブルテレビさんは当日の朝から用意なので忙しそうに準備していました。
画面1 ステージ左の植え込みの横にケーブルテレビのミキサー(スイッチャーとか収録装置)が並んでいました。昔に比べて小さくなって持ち運びも楽になったそうです。
画面2 本番時には撮影はNGですので、当日の通しリハーサルの写真を掲載します。オーケストラの「ばみり」に椅子と譜面台を手際よく置いていっていました。毎年スケールが大きくなっていって合唱の人数も数年前より多くなったように思えました。この合唱団は一般の方が参加して練習を重ねているこの日の為の合唱団。なかなかまとまっていてドイツ語はまったく解らない私ですが合唱のドイツ語も心地よくなってきました。
開場まで一度会場を出てお茶していましたが、自由席なので開場時には結構な列ができていました。

 
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渡辺よしお (info@watn.jp)