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11月にプライベートライブスタジオをリニューアルして完成したと聞いて横浜本牧まで行ってきました。
画面1 横浜駅からバスで約40分。本牧三渓園近くのバス通りに面したマンションにありました。
歩道に「Doyala ALBERT HALL」のおしゃれな看板が掛かっていました。よく見ると細かいギターも手書きのようです。すごい!
どこかで聞いたことのあるような名称もしゃれていますね。 早速ドアを開けて入ってみましょう。
地下まで階段を下りると蛍光ピンクの壁に
「Doyala ALBERT HALL」。ワクワクします。
ご自分達のバンドが気兼ねなく練習できるスタジオを作りたいと、オーナーのHさんは地下の貸店舗が空いたのを期に決断したとのことです。
画面2 写真だとうまくこの色が撮れないので申し訳ないのですが、この蛍光ピンクの壁にも
「Doyala ALBERT HALL」の切り文字。この切り文字も手作りのようです。浮き文字になっている文字の「HALL」がちょっとだけ右下がりになっているのはご愛嬌ですー。
壁の左右にドアがありました。左ドアから入るとステージ側。右ドアから入るとなんと客席なのです。
早速右ドアから入ってみました。ステージではオーナーさんのバンドDAH'S HEARTのリハーサル中です。
画面3 プライベートスタジオと言ってもライブ用なのです。部屋の半分以上が客席で定期的に近所の人を呼んでライブ企画をしていたそうです。ちょうどこの日は本格的にリニューアルした完成披露のライブ。しかもゲストバンドを招いているのです。
客席のテーブルには赤のクロスが敷かれ実におしゃれです。イスやテーブルはいろいろな所から持ち寄ったと聞いていましたが、それぞれ個性があって意識的にあつらえたみたいです。なんか部屋のイメージに統一感がありオーナーさんの気持ちに感じるものがあって落ち着きます。テーブルには本日用意してある飲み物などの手書きのメニューが置いてあって本格的です。
画面4 注目はこの部屋の吸音です。一般のライブハウスでも吸音がちゃんとしていない会場が多く、やたらと音が回ってガチャガチャうるさかったり心地よくない。しかしここはとても自然な反響で気持ち良いです。
客席の天上一面には玉子のケースがぎっしり貼ってあります。ひとつひとつこつこつとオーナーさん自ら貼っていったのだそうです。玉子のケースも紙製の物を玉子の製造業者から購入して蓋の部分を切っていったそうです。気が遠くなる作業ですよね。まさしく手作りのマイスタジオです。
画面5 バンド側にはグラスウールでできた吸音材が張られています。 バックの壁のデザインがおしゃれですてきですよね。実はこの黒の部分が25mmの厚さのグラスウールでできた旭ファイバーグラスの吸音材なのです。
「ガラスクロス額縁貼り」と言う製品でチクチクするグラスファイバーにガラスクロスが貼ってありそのまま貼り付けできるすぐれ物です。ビルの空調ダクトなどに良く使われているらしく吸音の実績も実証済みですね。
通常は白色ですが、オーナーさんのデザインで黒を特注したようです。さすがです。
画面6 音響機材も良く考えられていてメインスピーカのエレクトロボイスSx300をエレクトロボイスのパワーアンプQ66で鳴らしていました。足下の転がしモニターはヤマハパワードスピーカのMSR100を2台。ドラム用にはMS101をマイクスタンドで耳元の位置に設置してあります。ミキサーはヤマハMG124cx。基本はボーカルですが、キーボードも入力いしてました。そしてバスドラムにマイクをしこんであり、低音を補正して鳴らしていました。メインスピーカー用にARTの31バンドイコライザーとモニター用にはARTの15バンドイコライザーで細かく補正しているのでとても聞きやすくなっていました。
収納ラックは市販の組立式で機材に合わせて棚の位置を決めていました。写真ではみえないのですが、機材の下にはすべり止めが敷かれていてしっかりサポートしていました。ミキサー位置はステージ側のドアの横でオペレーターが居るときも居ないときもバンドの演奏中に操作が容易にできます。いろいろ考えられている配置です。納得。
画面7 さあさあ、リハーサルの時間も終わり、お客様(近所の顔なじみの皆さんです)が会場時間で入ってきました。席にはお名前の紙が置かれ指定席です。ライブ開演までは音響機材から自然に流れるBGMが心地よい。テーブルではこの日のために容易されたボジョレー・ヌーボを楽しむ方、まずはビールからの人とさまざま。いよいよバンドの時間です。お披露目ライブはまずオーナーさんのバンド「DAH'S HEART」からが始まり、お客さんはもちろんオーナーさんも乗っています。WATNの好きなクリプトンの曲が中心だなんて幸せ〜です。
画面8 つづいてゲストバンド「LOUSY」。宇崎竜童、原田芳雄などのバックバンドをしていた長州辰三さんの泣きのギターがズンズン体に入り込んできました。
取材時間もギリギリで途中で退席しなければならず2曲しか聴くことができなくて残念でした。
後日オーナーさんから連絡いただいてこの日は夜中までお客様も参加でセッションにもなり、ダンスする人もあり、とても盛り上がったと言う事でした。これからのこのライブスタジオが音楽を通してご近所のコミュニティーの拠点の一つになるのが楽しみですね。


ライブスタジオDoyala ALBERT HALL (どうやらアルバートホール)
神奈川県横浜市本牧
プライベートスタジオの為営業はしておりません。

 
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渡辺よしお (watnjp@ybb.ne.jp)