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 2023年11月1日更新 
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十数年前に隔月のランチコンサート音響でお世話になった大森ベルポートから連絡が入り、コロナで休止していたイベントがあるので会場サポートの依頼があり行ってきました。
画面2 JR大森駅東口から徒歩1分程度の場所の高いビル。以前はトラックで有名ないすゞ自動車の本社がありました。ビルは4棟で中央には20mぐらい上に天井がある広いスペースになっていてそこでコンサート等を開催していました。
入ると変わりなくその広いスペースがありましたが年間の定期コンサートはコロナの影響で休止し、それに伴いイベント用の天井吊りスピーカーは外され使用できなくなりました。また照明などが設置されていたバーも停止状態だと言う事でした。
画面2 近年この大森ベルポートはテレビなどドラマ撮影で良く使われていたので、この中央にあるエスカレーターは見たことがある方もいると思います。
今回は音響は主催者の持ち込みで、照明は会場側設置で右と左の3階のテラスにパーライト3本の簡易スタンドを立てる予定。そのサポートが今回のお仕事になります。
画面3 3Fテラスの照明設置は壁のコンセントからなので簡単でした。ステージ側の電源管理もこちらなので用意しました。ここは以前のままでステージ横の植え込みの中からケーブルを引きだしてコンセントを用意。図面だとコーヒーメーカーを3台使用すると言う事で20Aを3回路だしました。
画面2 持ち込み音響で待機していましたが、設置から配線など全て主催スタッフが行ったのでとても楽でした。
写真のレコードターンテーブルは実はこれが音響の心臓部。ミキサーとパワーアンプがこの中に入っているのです。
ターンテーブルはモーターからのタイヤがターンテーブルの裏に当たって動く方式で、モーター位置を左側にあるレバーで動かすのです。テーブルの裏にフォノグラムがあり、明かりの反射で回転数を確認する。とても興味深い年代ものなのです。 残念ながら今回はレコードは使用しないと聞いてちょっと残念でした。
画面3 使用するマイクもいままで見たことが無いものでした。マイク本体はエレクトロボイスの定番ND76当たりだと思うのですが、グリップには特注の皮のカバーで被われ、端子には可変抵抗とスイッチがあります。説明してもらうとバック音楽のボリウムとオンオフのスイッチだと言う事でした。ケーブルの先はマイク用の標準ジャックの他にミニジャックがあり、これでバック音楽の制御するようでした。
ミキサーにもそれの入力端子がありました。
画面3 そしてこの広いスペースに対応するスピーカーがどんな大きさを持ち込むのか見ていると、ボストンバックのような手提げのケースがいくつも入ってきました。そしてそのケースから細長い木の箱(約25cm×約60cm×約25cm)が2本入っていました。それを縦にジョイントし、アルミのスタンドに引っ掛ける。このスタンドが4本。 ステージ上手にぴったり付けて2本、会場の左右に広げて1づつ、会場後方にスタンド無しで1組。合計スピーカーが10本だけ。でてきた音はスペース全体を包み込むいい感じの音量と音質でした。これも驚きの体験でした。
画面3 イベントは千代田スクエアダンスクラブと言う団体主催の「創立50周年記念アニバーサリーパーティ」で各国のクラブも参加し、有名なコーラー(曲に合わせて歌い、語り、指示などする人)をゲストに迎え、総勢600人が踊っていました。
なにから何まで初体験があったワクワクするお仕事になりました。

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渡辺よしお (info@watn.jp)