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 平成15年4月1日号より

●平成15年3月19日に大森ベルポートアトリウムでピアノとチェロのコンサートの音響の仕事しました。
●JR大森駅東口から歩いて3分ほどの所に大きなビル群があります。それが大森ベルポートビル。中に入るといきなり天上まで吹き抜けのロビーに圧倒されます。
そのアトリウム(ロビー)の片側の3段の階段をステージにして客席がアーチを描いて並べられています。
そのステージの中央にはグランドピアノ、いつになく小さく見えてしまうのはこの広さのせいですね。
WATNはこのベルポートでの音響は今日で4回目。毎回もクラシックのプロの演奏です。音響で勉強になります。
●毎月行なわれている”大森夢コンサート”偶数月が大森駅、そして奇数月がここ大森ベルポートです。開演12時のランチタイムコンサート。30分前にはこのコンサートを楽しみにしている人が大勢座り始めます。
そして12時にはほぼ満員のお客様。
このコンサートは音楽を気軽に楽しんでもらいたいとの主催者:大森夢会議音楽部会の考えでお弁当を食べながらでもとテーブルも用意されています。
この大森ベルポートのアトリウムはオーケストラの演奏やバンド演奏などいろいろなイベントを行なっています。
設備を見させてもらいびっくりしました。
正面3階に調整室があります。
床から天上までのガラスの前にメインミキサー(ヤマハPM3000C)がデンと置かれています。LEDメーターのミキサーが多い中、針が揺れるVUメーターのこのミキサー。WATNは実に落ち着きますね。
そして右側にはエフェクターやアンプ。パッチ板など使いやすい設計です。
●しかし左の写真を見てください。この調整室からみたステージです。
あまりにアトリウムが大きすぎるので細かな動きや”音”がわかりにくいのです。
常駐でお仕事となればその音の癖など身に付いてくると思いますが、外部の私にはちょっと難しいのです。
もちろん前のガラスは一部分が開きますので実音も聴くこともできますが、ステージから約50mとなるとちょっと自信がありません。
●スピーカーのセッティングも半端じゃありません。ステージから天上までも約50m。スピーカーはワイヤーで天上に収納されています。コンサートの時はモーターでそれが下がってくるのです。約10mぐらいの高さまで下げたスピーカーはJBL。こんなに小さかった?と思ってしまいます。
●メインに2台、サブで2台、なかなか自然な音で私は好きですね。
しかし会場の反響が結構あるのです。約0.5秒遅れで反響が返ってきます。クラシック系の音響しかまだ体験してませんがなかなか難しいです。
ロック系のバンドコンサートはどうなるか興味がありますが、自分ではミキサーはやりたくないですね。自信がありませんですー。
●そんなことで私は4回ともステージ横に簡易ミキサーをセットしミキサーアウトを調整室に送り天上からつられているスピーカが鳴るような配線にしています。
やはり演奏家に近いので”音”の注文も聞けますし、なんといっても自分でその場の”音”が聴けるので安心して調整できるわけです。
●このベルポートでの次回のコンサートは
  5月21日(水)12:00〜
 「ゆう童謡コンサート〜治音音楽の世界」
        (赤とんぼ、茶摘、ほか)
 出演:ゆう(ボーカル)
    外川智子(ピアノ)
    谷口宏樹(チェロ)
 主催:大森夢会議 入場は無料です
お友達をお誘い合わせの上お気軽にお昼でも食べながら生の唄と演奏をお楽しみにお越しください。
WATNがミキサーで一所懸命にお仕事しています。

 
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渡辺芳夫 (watnjp@yahoo.co.jp)