映画の箱へもどる

 平成13年7月1日号より  
平成13年6月12日(火)川崎チネチッタ5Fで
映画「みんなのいえ」を見てきました。
 
ポスター 「みんなのいえ」
 製作:フジテレビ 東宝
 製作協力:プルミエ・インターナショナル クロスメディア
 配給:東宝
 脚本と監督:三谷幸喜
 主演:唐沢寿明 田中邦衛 田中直樹 八木亜希子
  <<<<<WATNの独断と偏見評価。>>>>>
      ●映 像  :★★★★・
      ●音 響  :★★★★・
      ●ストーリー:★★★★・
      ●キャスト :★★★★★
      ●おすすめ度:★★★★★

ストーリー
 シナリオライターの飯島直介(ココリコ田中)はテレビの連続バラエティードラマの脚本を書いているがなかなかいいアイデアがでない。妻の民子(八木亜希子)はついに手に入れた土地に建てる「いえ」の事を相談するのだが上の空の直介。そんな直介にいらだちの民子が怒って車でどこかへ行く。あわてた直介は助手席に乗り込んだ・・・・。
車が到着したそこは。「いえ」が建つ土地だった。
 夢膨らむ民子はいえのデザインを大学の後輩で家具のデザインや店舗の内装デザインをしている柳沢(唐沢寿明)にお願いする。
そして実際にいえを建てる大工は。。。父(田中邦衛)にお願いした。
父の長一郎は昔気質の大工。この頃は下請けの下請けぐらいの仕事しか廻ってこない。自ら手がける娘のいえに表面は冷静に振る舞うのだが和室に腕が振るえると燃えいる。
一方柳沢は斬新なアメリカ的なデザインにしようと考えていた。
さてさて無事にいえは建つのでしょうか?

キャストについて
唐沢寿明(柳沢英寿)
【デザイナー】
6月3日生まれ(東京出身)1987年『ボーイズレビュー・ステイゴールド』で舞台デビュー。
以後、舞台・テレビドラマを中心に活躍後、91年に『おいしい結婚』で映画デビューし多くの映画新人賞を受賞。現在もジャンルを問わず活躍中。
田中邦衛(岩田長一郎)
【大工の棟梁】
11月23日生まれ(岐阜県出身)1957年今井正監督作『純愛物語』で映画初出演。『大学の若大将』(61)の青大将役でいっきに人気が高まった。テレビドラマ『北の国から』で父親五郎役は今も語り継がれている。
田中直樹(飯島直介)
【シナリオライター】
4月26日生まれ(大阪出身)1992年東京吉本バッタモンクラブでココリコとしてデビュー。
相方の遠藤はこの映画で「火星人」で出演している。現在レギュラー出演番組が週に7本以上と大人気である。
>
八木亜希子(飯島民子)
【学校の美術の先生】
6月24日生まれ(神奈川県出身)1988年フジテレビに入社。以来アナウンサーとしてバラエティ番組・報道番組と第一線で活躍。
2000年フジテレビを退社。以後はフリーアナウンサーとして活躍中。
今回は三谷監督に「居てくれるだけで大丈夫」と言われ参加したが、終わってみれば主役であった。

ストーリー
デザイン→設計図→地鎮祭→造成→基礎工事→建て前・上棟式→荒造作・屋根工事→造作・内装工事→仕上げ工事→完成・お披露目といえが建つまでのプロセスにしたがって進行していくリアルさ。
そこに絡み合う人と人。そしてプロとしての引くに引けない信念のぶつかり合い。
脚本家三谷ワールドがたっぷり味わえる絶妙なキャスティング
青汁でおなじみの「悪役商会」八名信夫から、声優の山寺宏一まで参加している。
また三谷氏の幅広い交友関係も伺える。スタッフロールにも書かれていない明石さんまちゃんもテレビ局の中でほんの5秒程度だが、しっかり出演しているし、フジテレビ朝の「めざましテレビ」の大塚さんまで完成・お披露目の時に花屋で出演している。
最後に元アナウンサーの八木亜希子のセリフの無い時の演技が初々しい。
肩の力を抜いて、楽しめる映画である。

 
映画の箱へもどる



渡辺芳夫 (watnjp@yahoo.co.jp)