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 平成13年10月1日号より  
平成13年9月25日(火)川崎チネチッタ2FのCINE5(86席)で
映画「SCORE(スコア)」を見てきました。
当日は連休後の火曜日第一回目でゆったり見れるかとおもいましたが、なんとおっちゃんやじいさんやら、会話から高校生やら、外見フリーターやら、それでなくても狭い劇場の数少ないイスが満席近くになってしまいました。
終わった後、外には次の回を見る人が並んでいました。

ポスター 「SCORE(スコア)」
 提供:日本ヘラルド映画、ポニーキャニオン
 配給:日本ヘラルド映画
 監督:フランク・オズ
 主演:ロバートデニーロ
    エドワード・ノートン
    マーロン・ブランド
    アンジェラ・パセット
  <<<<<WATNの独断と偏見評価。>>>>>
      ●映 像  :★★★・・
      ●音 響  :★★・・・
      ●ストーリー:★★・・・
      ●キャスト :★★★・・
      ●おすすめ度:★★・・・

ストーリー
 世界中をまたにかけ、決して失敗を犯さないプロの泥棒、ニック・ウェルズ(ロバート・デ・ニーロ)は引退を考えていた。何十年と続けてきたこの仕事から完全に足を洗い、ガールフレンドのダイアン(アンジェラ・バゼット)と腰を落ち着かせ、“まともな”仕事──ジャズ・クラブの経営を始めようと。

 そんな矢先、彼の盗難ブローカーであり、また長年の友人であるマックス(マーロン・ブランド)は、ニックに不可能としか思えない盗みの話を持ちかける。モントリオール税関の金庫に保管された、フランス王家に伝わる秘宝を盗み出す……ニックはこれを最後の仕事と決意し、また倒産の危機にあったマックスも自分の今後の人生をかけた大勝負だった。これを成功させるために、マックスは若き才能、ジャック・テラー(エドワード・ノートン)を迎える。この仕事は、「パートナーを持たない」「住んでいる町では犯罪を行わない」というニックのルールに反するものであったが、最初で最後のターゲット、“ビッグ・スコア”のためにニックは着々と計画を進めて行く。しかし、攻撃的で向こう見ずなジャックに不信感を抱くニック。微妙に揺れる3人のバランス。果たして最高の“スコア”を手に入れるのは……?

キャストについて
ロバート・デ・ニーロ(ニック・ウェルズ)
1943年、ニューヨーク市生まれ。リー・ストラスバーグのもとで演技を学ぶ。 フランシス・フォード・コッポラの「ゴッドファーザーII」(74)で若き日のビトー・コルレオーネを演じてアカデミー賞助演男優賞。92年からはシリーズ“Tribeca”などテレビ部門に進出し、こちらの方でも高い評価を得ている。
エドワード・ノートン(ジャック・テラー)
1969年8月18日、米メリーランド州コロンビア生まれ。91年に大学を卒業するとニューヨークに移り、エドワード・オルビーの舞台劇「フラグメンツ」にキャスティングされる。「アメリカン・ヒストリーX」(98)ではアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされ、若手演技派No.1の座を不動のものにした。
マーロン・ブランド(マックス)
1924年4月3日、米ネブラスカ州オマハ生まれ。女優志願の姉の影響を受け、19歳の時に役者を目指してニューヨークへ移り、ニュースクール演劇ワークショップで演技を学ぶ。54年「波止場」でアカデミー主演男優賞を受賞。  この映画界の革命児は、「ゴッドファーザー」(72)で2度目のアカデミー賞受賞の際にも賞を辞退し、アメリカ・インディアンの虐待を非難し、波紋を呼んだ。戦後アメリカを代表する伝説的な名優と言われている。
アンジェラ・バゼット(ダイアン)
1958年8月16日、ニューヨーク市生まれ。85年にテレビドラマに出演した後、86年に「F/X引き裂かれたトリック」でスクリーンデビューを果たす。93年の「TINA/ティナ」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた事がハリウッドで数少ない演技派アフリカ系女優としての評価を決定づける。

見どころ
昔から破ることが不可能とされている警備をくぐり抜ける泥棒ものの映画は数多い。
最近では007のショーンコネリー扮する名画泥棒「エントラップメント」古くはロバートワーグナーの泥棒紳士。
パターンとしては「目的→計画→準備→実行→アクシデント→ 成功→どんでん返し→そして・・・・・」
そうわかっていてもハラハラドキドキのラスト20分。
ただ、ニック(ロバート・デ・ニーロ)のガールフレンドのダイアン(アンジェラ・バゼット)が最後に何かの鍵を握っているかと思ったが私の考え過ぎだった。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが主演していた「エントラップメント」のようなお色気はまったくない純粋な泥棒映画ですので御期待の方は御注意。
残念だったのが警備装置にしろ警備員にしろ、パソコンでアクセスしてカメラを切るなど、ちょっと子供だましのレベル。
そして、少し知的障害の人物になりすまして警備をかいくぐるという設定が後味の悪さを感じた。
ビデオかTVで観賞してもいいだろう。

 
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渡辺芳夫 (watnjp@yahoo.co.jp)