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 平成12年10月1日より  
平成12年9月12日(火)川崎チネチッタ5Fで
映画「WHITEOUT」を見てきました。
 
ポスター 「WHITEOUT」
 配給:東宝
 監督:若松節朗
 主演:織田裕二 松嶋菜々子 佐藤浩市
  <<<<<WATNの独断と偏見評価。>>>>>
      ●映 像  :★★★・・
      ●音 響  :★★・・・
      ●ストーリー:★★・・・
      ●キャスト :★★★★・
      ●おすすめ度:★★・・・

ストーリー
 日本最大6億トンの貯水量を誇る150万キロワットの電力を発電する巨大ダム、新溜県奥違和ダム。
このドラマはここで展開する。
12月の吹雪の中、ダムの運転員・富樫輝男(織田裕二)は同僚の吉岡和志(石黒賢)と、遭難者救助のために出発する。ようやく救助した遭難者を運ふ途中、吉岡が負傷、富樫は一人て応接を呼ぶために下山する。
しかし、先を急ぐ富樫をホワイトアウト「吹雪の中、発生したガスと舞い上かった雪があたりを覆い、視界を完全に撃ってしまう白い闇」が襲う‥‥‥ 翌朝、遭難者は救出されるが、吉岡は遺体て発見される。
 2ケ月後、吉岡の婚約者・平川千晶(松嶋菜々子)が新幹線のホームに降り立っ た。吉岡が愛し、そして吉岡の命を奪った奥違和の山々が見える。
駅まで出迎えてくれた吉岡の上計岩崎(平田満)の運転でダムに向かう途中、シルバーラインのトンネル内て不審な集団を発見、岩崎は射殺され千晶は囚われの身となる。
 同じ頃、ダムては富樫が千晶を待っていた 吉岡の最期を彼女に伝えなけれはならない・・・その手には、吉岡の遺品となったコンパスが掘り縮められていた。
だが、ダム近くのレストハウスて人影を発見、不審に思い近づいた時、銃撃を受ける。ダムジャックされたのだ。
 犯人グループは“赤い月”と名乗り、リーダーの津木弘貴(佐藤浩市)は、ダムの職員を人質にとって50億円を政府に要求、制限時間は24時間、拒否すれは人質を殺し、ダムを爆発すると通告する。
 ダムが決壊すれは下流域の住民20万世帯は一瞬のうちに激流にのみこまれてしまう。
 猛吹雪と豪雪のため、外部からダムヘの侵入は不可能に 長見署の奥田(中村嘉葎 雄)がつふやく「雪に閉さされた要塞だ!」
同僚が射殺される中、ただ一人逃けおおせた富樫が“赤い月”に戦いを挑む。「このダムはお前らの好きにはさせない!」

キャストについて
織田裕二
 1967年神奈川県生まれ。87年、映画「湘南暴走族」で主演デビュー。
91年にはTVドラマ「東京ラブストーリー」で一躍スターになる。
そしてフジテレビ「踊る大捜査線」で人気実力ともに日本を代表する俳優になる。

松嶋菜々子
 1973年神奈川県横浜市生まれ。高校在学中からモデルとして活躍。
96年にNHKの連続テレビ小節「ひまわり」のヒロインを演じ全国的な人気を得る。
TVドラマ「GTO」では初々しい教師を演じ、男性はもちろん同性からの支持も高い。

佐藤浩市
 1960年東京都生まれ。80年、NHKに人気ドラマ「続・続 事件」でデビュー。
81年の「青春の門」でブルーリボン賞新人賞を受賞する。
TVドラマでも今年に入ってから「天気予報の恋人」で主演を努める。


見どころ
 織田裕二ファンは必見の作品である。彼ならではの魅力満載のストーリー。アクション。
 「ダム」と言う設定から日ごろ私たちが想像もできないとてつもない巨大な構造物が目に飛び込んでくる。しかも、アメリカ映画にありがちなCG合成のそれではない。
ロケは黒部ダムをはじめ実在の電力施設の全面協力で行なわれ、その実物感を感じ取ってほしい。
ストーリーは現実離れしているし、展開も「そりゃないでしょ!」とブーイングがでてもおかしくはないが、織田裕二映画として割りきってスクリーンの中に入ってほしい。
最後のお決まりのどんでん返しに至っては、その前に解ってしまう脚本はいただけないがゆるされる範囲だろう。
個人的な事で申し訳ないが、「蒲田行進曲」のヤスさん役で名演技をした平田満がすぐに殺されてしまったのは悲しかった。
そしてなぜもう少し中心にならなかったのか不思議であるが、松嶋菜々子の存在である。別に織田裕二とのからみ(いやらしい事ではなく)も無く、単に花を添えたというキャスティングにちょっと文句したい。
救いとしては後半マシンガンを撃つ松嶋菜々子が、いつしかの薬師丸の「セーラー服と機関銃」を思わせるような可愛らしさではなく、キリッとした態度でいたことだ。
全体としてはやはり比べてしまう「踊る大捜査線」の半分ぐらいの面白さである。


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渡辺芳夫 (watnjp@yahoo.co.jp)